<エフェソス>
トルコ、イズミールから南76kmにあるエーゲ海最大の古代遺跡港町の
エフェソス(Efes)。『世界不思議発見』で取り上げられて、その遺跡や大理石通りなどを
その広さ、すばらしさを見てから絶対に行ってみたいと思っていた所だった。
ツアーの内容に入っていた時には飛び上がり喜んだ(普通トルコのツアーには含まれている)。
晴れた日に訪れたので、青空と遺跡の建物がとても映える。写真もきれいに撮れた。
言う事無しの遺跡である。
バシリカ |
ハドリアヌス神殿 |
クレテス通り |
スコラスティカの浴場 |
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まず入り口を通り過ぎると、右手にオンドル式床下暖房システム跡が見られるヴァリウスの浴場、
左手に商取引、金融が行われたバシリカ、専売品など公的取引のための公営市場公営アゴラ、
そして右には音楽会などに使われ、1500人を収容できる小劇場オデオンがある。
市役所などを通り過ぎると、クレオパトラも昔歩いたと言われるクレテス通りがある。
現在は通りの両脇には柱しか残されていないが、その昔は両側に商店が立ち並び、
大理石像が飾られた華やかな通りだったらしい。大理石の敷石をよく見ると、横に線が入っている。
滑らないようにとの工夫らしい。
クレテス通りを少し行くと右手にスコラスティカの浴場
、公衆便所、遊郭の一角がある。脱衣室、冷浴室、温浴室、熱浴室があった。ここでも
オンドル式暖房システム跡が見られる。公衆トイレットには、50人分の穴が並んでいる。浴場からの
排水が座席の水路を流れていたらしい。中央には池があり、その周りはモザイクで飾られていたというから
優雅なトイレだったのだろう。
娼婦の館の床には(私は見ていないが)モザイク装飾が残っているらしい。この館を通り過ぎて
大理石通りに出ると、床石を見てみよう。館への道標の落書きが残されている。
その周りは柵で囲まれているから、見落とさないようずっと下を向いて蛇行しながら歩く必要はない(私は
知らなかったので、まんべんなくこの通りを歩いてしまった)。かわいくない女性の顔、ぶつぶつの点だらけの
ハート、足と、「私についてきて」との文字が書かれている。
古代の落書き |
ケルスス図書館 |
ケルスス図書館 |
ケルスス図書館 |
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この遺跡で私の感動させたのが2つあるが、その1つがセルシウス(ケルスス)図書館である。2階建ての
図書館だが、デカイ!1970年代に修復され、ほぼオリジナルに近い形となったそうだ。装飾が細かく、
すごい!華麗な図書館だ。当時は12,000巻もの書物があったそうだ。ま、すごいのは正面だけで、内部までは
そんなに修復されていなかったが、ここは是非写真に収めておくべき場所だと言える。
図書館の横にはアゴラと呼ばれる場所があり、市場だったらしいが、今は石がごろごろしているだけだ。 下水道跡が見られる大理石通りをずっと行くと、右手に大劇場が見えてくる。ここが2つ目の
感動した場所だ。最大級ともいえる規模のデカさだ。頑張って観客席を柵のところまで上って下を見てみよう。
人が豆粒(言い過ぎか?)に見える。下を向くのが恐い(かもしれない)。上と下から互いに写真を撮り合ったが、
どこに誰がいるのか分からない。22段あり、24,500人を収容できたらしい。現在でも歌手のコンサートとかが
行われるらしい。
エフェソスのそばに古代世界七不思議の1つのアルテミス神殿があるが、柱が1本あるのみ。
近くに聖ヨハネ教会、イーサベイのモスク等まだまだ見たい所があったが、行けないのが
ツアー旅行のつらいところか・・・
聖母マリアが亡くなったとされる聖母マリアの家は、エフェソス遺跡から7km離れたコレソス山
にある。今もたくさんの人が訪れるらしくロウソクなどが置かれている。ここにトルコ人がいたのだが、
ツアーの人たちが建物を出て行き、我々女子3人が残っていると、近づいてきて一緒に写真を撮る事になった。
私は肩を組まれただけだが、友人は胸、尻を触られた。神聖なる場所で何てことをするんだ。あのトルコ人は
あそこで何をしていたのだろうか?
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